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前時代的

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花初そたい
花初そたい

雑記

夏の体感

比較的涼しく、秋の訪れを感じる。比較的というのは、ぼくの部屋はまだ絶対的には暑く、今も窓全開でパンツ一丁になっているから(数日前までエアコンを切れなかったことを思えば、これは格段の涼しさといえる)。 去年、一昨年の夏は気づいたら終わっていた感じがあるが、今年はけっこうしっかり夏を体感した気がする。石垣島も行ったし、釣りに何度も行った。そしてバチバチに日焼けした。この日焼けというのが個人的には大きい。やっぱり夏は日焼けしないと実感できないと思う。そう人に言ったら「前時代的すぎる……」と言われてしまったが、でもそうだろうよ。ぼくもいずれは堤防や川べりに寝転んで全身を焼いてる謎のおじいさんになっていくんかなあ。

収拾

なあなあに済ませるのかと思いきや、思いの外バシッと決着がついた感がある。特に陰口を叩かれた側は生放送で涙ながらに心中を語りつつも盛り上げに繋げたということで、落とし所が(少なくとも表面的には)綺麗すぎて驚いてしまった。セルフプロデュースへのプロ意識が(陰口を叩かれた部分とすら)一貫していて本当にカッコいい。アイドルってこういうことだよな(そうなのか?) 思えば、人と仲違いをしたり、仲直りをしたりといったことが近年まったくない気がする。歳のせいというか、歳を取れば取るほど激しい人間関係からは遠ざかっていく、という話でもなく、シンプルに密度の濃いコミュニティにひとつも所属していないからだろう。Vを本気で追っていたころはジェットコースターのような人間関係(しかも他人の!)でボロボロになることも多かったが、そこから離れてみるとやはりあのヒリつきと喉の奥が焼け続けるような絶望感が恋しくなってこないこともない。いや~、でも今からあのフルコミットに戻れるかというと厳しい気がするな。この腰の重さはシンプルに歳のせいかもしれない。

よかったもの

パオロ・コニェッティ他『どこか、安心できる場所で:新しいイタリアの文学』

読み始めた。ウンベルト・エーコがイタリア人であったことを帯文で初めて知った(!)。 「雨の季節」「働く男」「エリザベス」だけ読んだが既にだいぶいい。淡々とした筆致で不意を打つ「エリザベス」もかなり好きだが、「雨の季節」のみずみずしさとほろ苦さもいい。カーヴァーの「サマー・スティールヘッド」を思い出すところがあったが、夏、少年、自然、というイメージにほろ苦い成長と別れが結び付けられるのはアメリカでもイタリアでも日本でも同じなんだろうか。 あんまりイメージがなかったが、「雨の季節」でも「働く男」でもイタリアと言えばバカンスという感じの描写があった。そのへんのイタリアの生活や風俗の描写も楽しみ。

Magnus Pålsson - PPPPPP

★★★☆☆ 最近ぼんやりとRTA in Japanのアーカイブを見ていることが多いのだが、これはその中で知った「VVVVVV」というゲームのサントラ。Magnus Pålssonというチップチューンアーティストが手掛けているらしい。 「Positive Force」が好き。カッコいい。