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その名前で

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花初そたい
花初そたい

雑記

名前と記憶

先日SSFに行ったら、高校の友人に中高生のときのハンドルネームで呼ばれて危うく気絶するかと思った。 アカウントは大量にあるが、だいたい動かしているのは1つか2つ。それが数年おきに変わっていく。ので、その時に使っていたハンドルネームと当時の記憶がしっかりと結びついていることが多い。なんだか不思議な気がしたが、別にインターネット関係なくあだ名とかで発生しうることだな。

二次創作

SSFの新刊をぽつぽつ読み進めている。Twitterやpixivを見ていると、自分の良いと思う二次創作と伸びている二次創作の間に乖離があることが多いけれど、今回のイベントは珍しく列ができているサークルの作品がよかった……というか、好きなサークルに列ができていた。好きなサークル全部売れまくってほしい。でもその分刷る部数は伸ばしてほしい。

よかったもの

押韻について_非母音主義、押韻の距離感、汎韻 実例の音源が豊富な押韻についての考察。順に聴いているだけでも楽しい。Devil's tongueのチプルソバースは初めて聴いたとき衝撃を受けた覚えがある。「ラップってこんなことしていいんだ!!」みたいな。強烈で唯一無二なフロウの魅力がある。

DSPS - 時間的産物

★★★☆☆ 台湾のバンド。スーパーカーに影響を受けてバンドを始めたということでシューゲイザー的な要素は垣間見えるものの、初期スーパーカーより洗練されてエレクトロやポップに寄った印象。ただし歌メロの繰り返しや単音リフが轟音にブーストされて感情に訴えてくるといったシューゲイザーの旨味は感じられてうれしい一枚。

打越正行『ヤンキーと地元』

読み終わった。沖縄に住むいわゆるヤンキーの人生とそれを取り巻く社会構造がただただ書かれていくのだけど、その重みというか、「人生である」ということの動かしがたさを呆然と感じる。こういう事例があるので、もっとこうしないといけないね、みたいな社会的な解決策や理想まで考えが飛ばず、ただそうあるということを考えるだけでいっぱいいっぱいになってしまうというか。ニュースなんかを読んでいるとどうしても大まかな構造で集団や個人のことを理解した気になってしまうけど、それを生きた人間の話として捉える想像力は思った以上にエネルギーを使うんだなあ。いい本だった。