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花初そたい
花初そたい

雑記

1泊2日で箱根旅行に行った。日曜はあいにくの雨だったが、車で行っていたので大して困ることはなかった。ずっとリュックサックと公共交通機関一本で戦ってきたので、旅行に行くときはとにかく荷物を小さくするもの、と思い込んできたが、車だと雑に何でも積めるので安心感がすごい。外でバスを待ったりする必要もなければ、アクセスの悪い店を諦める必要もない。ちょっと観光に出るときは荷物を全部車に置いて、財布だけ持っていけばよい。運転がダルいのがネックではあるが、それもぼくはそんなに苦にならないし…… 毎日のように人の多い電車に乗っていると、プライベートな空間が確保された移動手段というもののうれしさを実感する。都会で車を買う人の気持も少しわかった気がした。とはいえ、月極の駐車場に人が住める値段を出し続ける勇気はなかなか出ない。

よかったもの

ポーラ美術館開館20周年記念展 ピカソ 青の時代を超えて

「青の時代」を中心として、キャリア全体を見ていく展示。X線や赤外線を駆使し、絵の表面の下に隠された他の絵を明らかにする展示が見どころっぽい。入館時に無料で聞ける音声ガイダンスのQRコードが渡されるのだけど、これがチョコプラの2人が学芸員と話す形式の「おしゃべりガイダンス」で、かなりよかった。ピカソというと「いや分からんし……」みたいに敬遠する向きが多いけれど、そのへんを意識したのか、チョコプラの二人もキュビスムに対しては初見であんまり納得していないのが面白い(「これが人? 鮭のホイル焼きみたいになってますけど」「これはやりすぎだと思うよ俺」など……)。特によかったのはピカソがある一作の絵画を完成させるまでを映像化したものに対する解説で、映像開始のタイミングで再生すると同時視聴で実況してもらえる仕組みになっていた。この映像は一人で見ていると正直ダルくなってくるのだが、一緒に「え!? そんなに変えるの!?」「そんなことしていいの!?」と盛り上がってくれる音声があるとだいぶ楽しい。作品解説メインのガイドもいいけど、こういう初見実況的なガイドもいいなあ。