雑記

いい店

母がこちらに来ていたので、仕事終わりに一緒に夕食を食べた。わりかしリーズナブルなのにかなりうまいビストロで、ワインにやたら気合が入っていた。「ワインを……」と言うと向こうが次の料理に会うものを見繕って持ってきてくれる。「○○の何年です」と言われて値段は言われないので会計まで戦々恐々としていたが、1杯1000円もしないくらいだった。良すぎる。 今回行ったのは知り合いの知り合いが教えてくれたような店で、あんまり食べログの星も多くなかったので「大丈夫か……？」と思っていたのだが、この近辺では一番よかった気がする。最近こういうパターンが多い。本当のことはいつも食べログやインスタグラムにはない。時代は人間。

よかったもの

斜線堂有紀『コールミー・バイ・ノーネーム』

読み終わった。こういうミステリには珍しく、解決編の前にちゃんと名前を当てることができた。うれしい。 主人公に寄せられた、「正しさを灯台にできる人だ」という評が良かった。暗闇の中で正しさだけを信じて行動できる人間は確かにあまりいないかもしれない。何より言い回しが綺麗。