雑記

死の山（低山）

寝正月を見かねたのか、親に連れられて山に登った。低い山とはいえかなり気持ち良かったけれど、夜になると（あそこで足滑らせたら死ぬんだな……）ということばかりが思い浮かんでなかなか眠れなかった。死ぬこと、自分で思っているより怖がっているかもしれん。

よかったもの

吉田親司『作家で億は稼げません』

人気作家が書きヒットした『小説家になって億を稼ごう』（未読）。この本に対し、大ヒットはないがなんとか専業で食って行けている、という著者が繰り出す、かなり実践的な作家としての生き残り術を記した本。 なんとなく「最近は専業小説家もほぼいないらしいね」というくらいの認識でいたけど、これを読むと「そりゃサラリーマンやってたほうが楽だな」と思い知らされる。デビューすることは前提として、そこからどう動くか、という指南が具体的に書かれているのだけど、かなりハードな（とぼくには思える）刊行ペースをこなした先に待っている印税の金額感には愕然としてしまった。これは食えませんわ。書店に並ぶ「小説家になろう」発のファンタジーを見ては「まだこんなにポンポンデビューできる世界もあるのか」と思ったりしていたけれど、そのあたりについても（「なろう」の名前まで出して！）しっかり触れられていた。ラノベ作家、厳しい世界すぎる。
編集に連絡する際の不文律なんかにも触れられており、特に小説家になるつもりがなくても楽しく読めた。そこらのビジネス本より連絡の文面がリアル。