Top.Blog.Novel.

アンチ消費社会・アンチSDGs

Cover Image for アンチ消費社会・アンチSDGs
花初そたい
花初そたい

雑記

アウフタクト

実家から帰ってきた。たいていの会社は4日から仕事初めのはずだし、新幹線も空いているのではないか、という目論見だったが、全然そんなことはなかったので慌てて指定席を取った。
前社の同期が明日夕方からリモート新年会をやろうと誘ってくるので「なぜ平日夕方に……?」と思ったら、前社は仕事初めが6日らしかった。なるほど。別に4日から仕事始めの企業ばかりというわけではないのか……

よかったもの

ヴァロットン―黒と白

三菱一号館美術館の展示。4月から長期休業に入るらしいので、その前に行ってきた。
木版画の展示自体あまり見ない気がするのだけど、中でもヴァロットンは多色摺りではなくモノクロにこだわった作家。まさに「黒と白」のみで構成された画面がどんどん黒く、どんどん想像をかきたてるように変化していく様子が面白かった。せっかく大量生産できる版画なのに、希少性を売るために版木を壊し、証明として壊した版木で刷ったものを冊子に挟むというのも面白かった。アンチ消費社会兼アンチSDGsだ。
音声ガイドが津田健次郎だったので思わず買ってしまった。猫に優しく語りかける津田健次郎の声が聞けてよかった。内容はだいたい絵ごとの解説文にも書いてあった。

結束バンド『結束バンド』

★★★☆☆ 狙いとしては「キャラソン」ではなく「実在するバンドの楽曲」なのだろう。つまり、楽曲からボーカルを浮かせないということだ。ギターが前面に出たミックスからもそれが伺えるし、喜多ちゃんがボーカルを取る曲ではその目論見はある程度達成されているように思える。
けれど、個人の好みはいわゆる「アニメ声」のボーカルがバンドサウンドから浮いたところに漂っている曲の方にあったので、気に入ったのは「カラカラ」「なにが悪い」それから「転がる岩、君に朝が降る」のカバー。特に「なにが悪い」のかわいらしさと、それに相反するように歌詞に滲む切実さはすごい。ほか、「青春コンプレックス」「Distortion‼」もよかった。