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食い倒れ

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花初そたい
花初そたい

雑記

博多

2泊3日で福岡旅行に行った。福岡といえばノエル・ギャラガーを思い出すが、言っても詮無いので誰にも言わなかった。 とにかく食べた。しかも脂っこいものばかり食べた。到着から出発まで、博多でお腹を空かせていた瞬間はなかったような気がする。 一番よかったのは「元祖長浜屋」のラーメン。薄めで具はネギとやたら塩辛い肉のみ、価格は550円で替え玉は100円という素朴さなのだけど、妙に中毒性がある。提供もとにかく早いので、ザッと食ってザッと出るスタイルなのもいい。地域に根付いたものを感じる。 ほか、「やま中」のもつ鍋もめちゃくちゃおいしかった。味噌味のもつ鍋と芋焼酎の相性は最高。思い出したらお腹がすいてきた。毎日4食以上食べていたので、胃はまだもたれている。

よかったもの

「私たちのためのフレーズ」

「アンカーボルト・ソング」あるいは霧子LPも思い出す、アイドルの自己認識と外部の解釈がズレる話……それに加えて、アルストロメリア自身の自己認識も3人がそれぞれバラバラのアプローチになる、という話? まだあまり咀嚼できていない。ピンとくるシーンも特になかった。 3人の歌詞を結局作詞家の先生がいじって繋げてしまっているのがちょっと衝撃的だった。そうでなければ3人でひとつの多面体にならないという話なのかもしれないけれど……各自書いた詞をそのまま使ってマイクリレーをやってはくれませんか? 千雪さんの蹴るバース、オザケンから連想してスチャダラパーというよりは韻を細かく踏みつつ広大な想像の景色を見せる志人みたいなテイストになりそう。

「アフター・スクール・タイム」

なんだかんだ読み逃していた去年のイベント。新幹線のなかで暇だったので(片道5時間!)読んだ。 「学校へ行こう!」、今で言うと「それスノ」あたりを思い出す企画によって、放クラは産休に入る先生とクラスの生徒たちの「先生を送る回」サプライズ企画を応援することになる。先生と生徒、双方が別々に企画へ応募していたので、放クラは二重スパイ的にふたつの企画を進行する。うち、生徒側の企画は「思い出の再現VTRを作る」というもので、先生役を夏葉が、生徒役を他の放クラメンバーが演じることになる…… ここでもう車内に響き渡る声量で絶叫しそうになった。この話、「放クラから夏葉が卒業する日」を比喩的にやろうとしている! 放クラから最初に卒業する人間が出るとしたらそれは夏葉である、という話がされるのはこれが初めてではない。夏葉LPはまさにその問題を扱った話だった。けれど、LPはざっくり言うと「いつか終わりが来る『放課後』という概念を、誰でも取り戻せるものとして捉え直す」という話で、夏葉の現在に対する意識に終始しており、いつか来る卒業は具体的な像を結ばない。が、今回はその卒業の日を(キャラの卒業が存在し得ないソシャゲの形態で可能だと考えられる限り)正面から扱い、ユニット全員の問題として描いてくれている。まさか、こんなシナリオを出してくれるなんて……!  シナリオで扱う主な問題は「脱退を本人が後ろめたく思ってしまう」ということで、これは夏葉LPとも共通している(「放課(2時間目)」、「放課(4時間目)」あたり)。けれど、自己解決したLPと違い、今回の放クラは外部者として問題に関わるわけで、そこも嬉しいところ。「――それでも、私たちが『届く』って思わないでいるのは失礼だと思ったの」という夏葉のセリフがいい。「線たちの12月」にも連なるシャニマスの根底をなす思想だ。 イベント中の「脱退は今生の別れではない」という話もLPの結論の延長線上にあるもので、サポコミュの2つ目が綺麗なオチになっている。これもLPより具体的でありがたいところ。 あってほしいけどないだろうな~と思っていたシナリオが出てきて本当に嬉しい……反面、ここまでユニットの根底にある問題を扱ってしまった以上、もう放クラで次何するの? と思ってしまうところもある。その点では【The Straylight】と似ているかもしれない。ユニット内の問題に見切りをつけて社会問題を扱いだしたイルミネはすごいな。次のイベントは灯織さんが壺を買わされる話かもしれない。