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磯の香

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花初そたい
花初そたい

雑記

潮風(暴風)

釣りはオフシーズン、と昨日書いたばかりなのに、誘われたので釣りに行った。最近にしては珍しいほど暖かく、これは過ごしやすくなるぞ、と思ったが、甘かった。22時を超えたあたりから、ものすごい暴風が吹きはじめたのだった。ただでさえ魚の活性が落ちているのに、この風ではロクに投げることもできず、全然釣りにならない。結果、4人中3人がボウズで(なぜか一人は3匹も根魚を釣っていた。どうやったんだ?)帰るハメに。 ただ、久々に潮風と磯の匂いを浴びられたのはよかった。釣りの醍醐味にもいろいろあるが、落ち着けるから、とか、いろいろ考えてやるのが楽しいから、等のよく言われる理由以前に、海に向かって竿を振ることのシンプルな喜びがある。おそらく、普段情報量を落としている風や、光や、匂いや、手に伝わる感覚といったものに、意識的に集中する体験そのものに楽しさがあるんじゃなかろうか。

海への憧れ

ぼくがシンプルに海が好きだという要素も大きいはず。海のない県に生まれ育ったので、修学旅行などで車窓から海が見えた瞬間、バスや新幹線の車内に歓声が起こったことを覚えている。大学生になっても海を見るたびに騒いでいたら「そんなんで騒げるの海なし県民だけやで」と言われて「そうかなあ」と思ったのだが、見回すとその時騒いでいたのは自分と同郷の先輩だけだった。年末地元の友達と旅行に行ったときも、友達はとにかく海沿いを通ろうとしまくっていた。う~ん、確かに少なくとも自分の周りで海を見ただけで騒いでいるのは海なし県民だけかもしれない。