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意味が変わる

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花初そたい
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雑記

接待ボドゲ

ボドゲカフェに行ってみたいという人たちとボドゲカフェに行った。楽しく終われたが、ゲームの選択はイマイチだった気がする。ギスギス要素が少なく、あまり差がつかず、それでもやった感があるボドゲってなんだろう。 みんなが楽しくやれるボドゲもいいが、そういうのをやった後は闘争に明け暮れたくなる。ドミニオンやりてえ~。結局のところボドゲなんてもんは相手のやりたいことを潰すのが一番気持ちいいんだから。

引き上げ

2月から所属が変わるので、出社して荷物を引き上げてきた。異動先はライブ的には僻地で、有名ライブハウスまで徒歩5分、渋谷まで10分程度だった今までとは全く勝手が違う。終業後にライブに行きにくくなった。そういえば今までのノリで2月も平日のチケットを取ってしまっているけど、行けるのか……?

よかったもの

SuiseiNoboAz「"GHOST IN THE MACHINE DRUM"release tour FINAL SERIES」@Spotify O-nest

いや~~~、既に今年ベスト級が出てしまったかもしれんね…… 冒頭から「リリースツアーではありますが、最新アルバムの曲に関係なく、今できる最高のセットリストです」との宣言に期待と緊張が高まった中、最初に演奏された曲は「プールサイド殺人事件」。もうこの時点でただごとではない! 終始全員テンションが高く、石原は仏僧の声明かジャズシンガーのスキャットかというくらい唸り歌いまくっていた。一回ギターソロの終わりの倍音を拾ってそのままスキャットに移行したシーンがあり、めちゃくちゃカッコよかったのだけど、あれはどの曲だったろう? セットリストはSpotifyにて公開されているけれど、改めて見直してもすごい。どこをとっても何か言いたくなる構成だ。特にアガったのは「水星より愛をこめて」→「3020」の代表曲10年跳び、ライブで聞かない間に全く別の曲になっていた「my disco」、突然メルドーがサングラスと曲名が書かれたスケッチブックを取り出して始まったレア曲「No road, No surf.」、そしてぼくが一番食らったのは「rock'n'roll」→「群青」。 「rock'n'roll」は2014年作の『ubik』収録で、子供の誕生が歌詞に変化をもたらした新譜とは全然関係がないのだけれど、新譜へと繋がる流れで聞かされるとかなりグッとくるものがあった。ぼんやりとした郷愁のなかで世界は糞だと吐き捨てる「rock'n'roll」はいまや父の言葉という側面を持ち、それでも世界のなかを生きていくことと心に美しいものを持つことを子に願う「群青」へと開いていく。その美しさ、「群青」の床が揺れ続けるような轟音(後から聞いたところによると地震があったらしいので、もしかしたら本当に揺れていたのかも)、睨みつけるように歌う石原、満面の笑顔で飛び跳ねながら弾くメルドー、これまた笑顔で踊るように弾く河野、アグレッシブに揺れながら叩く松田……もうこの瞬間と聴きながら泣いてしまったことはしばらく忘れられそうにない。間違いなく今回のハイライトだったと思う。

ああ、いつか 誰かを愛すんだろう でもね、世界は糞だぜ(「rock'n'roll」)

夜明け前 指がかじかんでも 群青が 心にひとつあれば(「群青」)

ラストは会場の全員が期待した通りに「ギター、高野メルドー」からの「PIKA」。石原はストラトを高く持ち上げると、おもむろに天井の配線にヘッドを引っ掛け、そのまま帰っていった。後に残されたストラトをライトが赤く照らす。終わり方までメモリアルだ。終演後、高野メルドーはTwitterで「個人的には生涯ベストアクトでした」と書いていた。ぼくもそう思います。