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春告魚

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花初そたい
花初そたい

雑記

狙い

昼頃、今週は釣りの予定がないから仕事に身が入らねえよ……と同期が話していた。ので、突発的に夜釣りに行くことになった。ぼくは家が割と近いので一旦帰る時間があったが、家の遠い同期は道中で竿とリールを買っていた。気合入りすぎ。 今回は最近釣果が上がり始めたメバルを狙った。メバルは上から落ちてくる餌に反応するので、ウキを使うか、ガッと巻く→オモリが底に着くまで待つ→またガッと巻く、というような形で上から落ちてくるパターンを増やすといいらしい。それが功を奏したのか、なんとか二匹ゲット。狙った釣り方で狙った魚が釣れるのが一番うれしい。

個室

釣り場の行き帰りにコンビニに寄って肉まんを食べるのが習慣化してきている。寒い外で温かいものを買い食いして、さて行くか、と車に乗り込むあの感じが好き。車は目的が決まったプライベートな空間なのだけど、そういうものは他になかなかない気がする。カラオケボックスとかもそうかも。車に乗り込むときとカラオケの個室に入るときの感じは似ている気がする。

よかったもの

本村凌二『競馬の世界史―サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』

読み終わった。「サラブレッド誕生から」とあるが、それ以前の競馬の起源から話が始まり、ローマ帝国の戦車競争などの話を経て、全体の半分くらいまで来てようやくサラブレッドが誕生する。競馬の歴史はもちろん、世界史の流れと結びついた競馬像を把握できるのがよかった。国ごとに主導者と盛り上がり方が全然違うのも面白い。 血統表で見たなあ、という名前がどんどん出てきて興奮するのはもちろん、その馬の現役時代の受け止められ方が書かれているのが新鮮だった。歴史を彩るスーパースターが何頭もいるんだなあ、というワクワクと同時に、今が歴史の最前線なんだなということも強く感じる。偉大なるセクレタリアトやフランケルの後に今年のフライトラインやバーイードがいるのだし、フライトラインの父を辿るとエーピーインディ、シアトルスルー、ナスルーラと輝かしい顔ぶれを経由して20世紀最重要種牡馬の一頭であるネアルコがいる。そのネアルコも元を辿ればエクリプス系だ。どこまで正確かはともかく、毎年何万頭と生まれるサラブレッドが400年前までひとつひとつ親を辿れるというのは凄まじいことだな。