雑記

汎用性

そろそろ磯靴を買いたい、という話を釣り仲間にしたところ、「靴が増えると邪魔なので抵抗がある」とのこと。靴が増えると……邪魔……？ そういえば、うちには既に15足くらい靴がある。確かにあんまり履かない靴はあるけれど、それは「汎用的な靴が欲しい」と思って買ったクラブCくらいのもの。案外、「これが欲しい」で買った靴は履く。「なんか便利な靴が欲しい」で買ったものは履かない。なんだか断捨離を推奨しているインフルエンサーが「ときめくものだけ残す」と言っていたけど、ものを買う時にときめきを重視することは結構大事なんだろうなあ。

逆狭小邸宅

昼に上司との面談があった。うちはろくに役職というものがないのだが、おそらく他所だと部長くらいの人。しばらく最近の仕事について話したあと、おもむろに「給料いくら欲しい？」と言われてビビってしまった。なんでも、そろそろどこに住みたいとか子供が欲しいとか人生設計があるだろうから、それに見合った給料を考えてほしいとのこと。全然人生設計がありません、と返したら、「目の前に仕事はあるだろうけど、人生のことも考えていかないと」と諭された。逆狭小邸宅だ。

「おい、お前、今人生考えてたろ。何でこんなことしてんだろって思ってたろ、なぁ。なに人生考えてんだよ。てめぇ、人生考えてる暇あったら客みつけてこいよ」 　　――新庄 耕『狭小邸宅』

よかったもの

小池昌代『通勤電車でよむ詩集』

読み終わった。なんだかサクサク読んでしまって、解説の熱量と自分の印象との差に面食らってしまう。朝の電車、午後の電車、夜の電車の三章に分かれていたのだけど、好きだと思った詩は朝に固まっていた。最近はそういうテンションなのかもしれない。