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大量の油

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花初そたい
花初そたい

雑記

自炊

自炊が楽しすぎてヤバい。今日は釣ったナマズの四川風水煮魚と春雨サラダ、おやつにバナナブレッドを作った。作るのが楽しい・食べて美味しいのはいいんだけど、作っているとその分それに入っているカロリーも分かるので若干引いてしまう。バナナブレッドにはサラダ油がカップ1/4とか入るし、四川風水煮魚にもそれくらい入るし……ヒエ~ッ…… こんな食生活を続けているせいで順調に太り続けている。でも、油ってうまいんだよなあ。誰か助けてくれ。

湯水

油を摂りすぎると一瞬で顔が吹き出物だらけになるのだが、最近はけっこうマシ。それはひとえに、彼女の化粧水を使っているからっぽい。今まではオールインワンのチューブみたいなやつを顔に塗り拡げていたけど、今は安い化粧水を湯水の如くスプレーで吹きかけている。どうも、それなりのものをちょっとだけ使うとかよりも、安いものを大量に使ったほうが保湿効果はあるっぽい。考えてみれば当然なんだけど。

よかったもの

馴染みのない方へのレゲエのすすめ ロックリスナーがダブ沼に落ちるとき ダブ・レゲエを聴きまくっていた。とにかくスピーカーでデカい音で聴かないといけない音楽だということがわかった。ダブはもちろん、レゲエも低音が出ないと話にならない。

あとは積読の漫画を消化していた。

うたたね游『踊り場にスカートが鳴る』3巻

とにもかくにもラストシーンの美しさに痺れる。恋愛ものにおいて、恋愛感情を自覚するシーンというのは大きな山場のひとつだと思うんだけど、その数ある中でもこれはマスターピースでは。漫画でしかできない回想の挟み方ながら、映画的なコマ送りの時間経過も感じるカッコいいコマ割り。正直他のシーンは(ダンスも含めて)若干退屈なのだけど、ここぞという場面の良さだけで次巻も買おうと思えてしまう漫画。

町田洋『惑星9の休日』

『夜とコンクリート』でも思ったけれど、とにかく夜のシーンが良い。一編に「饒舌な静寂」というワードがあったけれど、まさにそういう情景を描くのがうまい作家な気がする。饒舌な静寂というか、無言の饒舌さに感動して思わず押し黙ってしまう場面というか。

東方幕府『幻想少女は死の迷惑』

白蓮×命蓮、青蛾×神子がメインの同人誌総集編。青蛾が暗躍ポジションじゃないのが新鮮。「東方青蛾抄」は原作を模した構成もカラーの挟み方もカッコよくてよかった。仙人が嫦娥の純粋さに惹かれるというロジックも納得できるもの。

よぬりめ『オールド・ファッションド・プロローグ』

めーさく総集編。死ぬほど(死ぬ人間なので)歩みが遅くて全身掻きむしってしまうようなめーさくだが、ちゃんと全編繋がって一編のプロローグになっているのがすごい。どれだけのクロニクルを描いていくつもりなんだ。「美しい紅」をテーマにした「陽だまりに染まる紅」がテーマのキマり方といい過不足ない紙幅といい傑作。 作者名にどこか見覚えがあると思ったら、最近は専らマヤブラ本を出しまくっている様子。なるほどなあ。

いしいひさいち『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』

ウウ~~ッ……良すぎる…… 読了後しばらく呻いてしまった。すごい一冊だ…… 四コママンガという形式は一話と次の一話の連続性があまり重視されないような気がしていて(例えば、普通のストーリー漫画で1ページめくったら数ヶ月飛ぶ、というのが連続したら面食らってしまうが、四コマはそうでもない)、その特有の凝縮されたテンポで話が進んでいく。成功も失敗も、出会いも別れも、気がついたらするすると次のステージへ進んでいってしまい、読者はあまりにもなラストが訪れてからようやくそのことに気づく。その切なさに呆然とするような感じが、まさに題材である「ファド」と結びついていて……ウウ~ッ…… 去年さんざん話題になった作品ではあるけど、2022年のベスト百合漫画はこれではなかろうか? というくらいの作品だった。今でも個人通販で買えるっぽいのでぜひ。