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大塚国際

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花初そたい
花初そたい

雑記

一日美術館

大塚国際美術館に行った。大塚グループが陶板の生産を始める→需要がない→美術品を陶板で複製したらどうか、という流れで始まったらしいが、収蔵作品数はえらいことになっており、名画約1000点が4フロアに渡って敷き詰められている。先月見に行ったテート美術館展が約120点だったことを思うと、とてつもない数だ。当然見学時間もめちゃくちゃかかり、走り抜けるようにして見たにも関わらず、10時半に入って16時半に出てくることになった。本当に一日美術館にいたのは初めてかもしれない。 最初は「ええ~、所詮複製でしょ~?」という気持ちがあったけれど、エトルリアの壁画からニューヨークの現代美術まで西洋美術史を一覧できる機会はそうそうなく、特にロマネスクやビザンツの絵画などは特別展が設けられることも滅多にないので、複製を見られるだけでも貴重な感じがある。陶板でやっているだけに壁画の再現は得意ジャンルなのか、古代のゾーンでは部屋や洞窟をまるまる一室再現したようなものもいくつかあった。油絵なんかもプリント感がはっきりわかるのかというと案外そうでもなく、油絵具のマチエールまで再現しようとする努力が見て取れた。さすがに風格はないので、本物を見た絵だと物足りない感じはあるが、逆にここで初めて見て本物を見たくなった絵も結構ある。来てよかった~。 本当は1日では無理があるので2日くらいに分けて来たいが、立地がどこからも遠いので駆け抜けないといけないのが厳しいところ。あと、人と来るなら足腰が強くて根気が自分と同じくらいの人間に声をかけたほうがよい。

よかったもの

大塚国際美術館で見て、現物見たいな~と思った作家。

  • ギュスターヴ・モロー(意外と機会がない?)
  • ジョヴァンニ・セガンティーニ
  • フェルディナント・ホドラー
  • モホリ=ナジ・ラースロー
  • ジョセフ・アルバース

後半はDIC川村記念美術館で見られがちらしいが(今も特別展やってる)、DICは遠い。 ルネサンスやゴシックもカッコいい絵がたくさんあったが、解説を読んでいると、どうも飾る場所や目線の位置を計算して作られているとのことで、「実物を見たい」というよりかは「想定された場所に飾ってあるのを見たい」という気持ちに。でもこれは当時の絵画に限らないんだろうな。ロスコとかもレストランに卸してたりした気がするし。そういうオーダーメイド性って憧れるよなあ。ぼくもこの個人サイトに載せるトップ画?をSkebで発注したりしようかな。