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小説同人誌デザイン

Cover Image for 小説同人誌デザイン
花初そたい
花初そたい

雑記

外れを引きたくない

庭園美術館のついでに近くの喫茶店に入ったら、休日なのに案外入れたし、コーヒーもカヌレもおいしかった。最近ふらっと入った店が当たり、という体験をあまりしていない、というかネットで前評判ばかり調べていたので、こういう嬉しい機会はあまりなかった気がする。 音楽や映画等で「外れを引きたくない現代の若者」という話題を見かけるたびにそうなんだ……と思っていたけれど、食事に関しては自分もかなり「外れを引きたくない」側だった。ようやく自覚しました。

製本

SSFで買った同人誌をちまちま読んでいる。今回はかなりデザインが好きな本が多い。特に気に入ったのは、吉﨑堅牢氏の『七尾百合子の10冊』。マットな紙質と表紙の箔押しをアクセントにしたデザイン、オリジナルの文庫レーベルっぽい裏表紙もかなりいい。ISDNを取得しているのもカッコいいと思う。自分が個人誌を出すなら、これくらいプロダクトとしての満足度があるものがいいな~。一冊目からは高望みなんだろうけど…… 個人的に所持している小説同人誌でパッと思いつく好きなデザインは以下あたり。

  • Rhythm Fiveの諸作
    • 電撃文庫のパロディながらカバーや背表紙など完成度が高い
  • 中空『エヴリデイドリーム』
    • 講談社現代新書のパロディ。サイズがちょうどいい
  • apricotsister『espr&swck』
    • ヨーロッパのお菓子のようなデザインに箔押しが映える
  • A-20『ハート・メイクアップ・ドリーマー』
    • 異常。CMYK各色の印刷された4枚のフィルムで形成された表紙が、キャラクターの重層的な人格を扱った内容とも響き合っていて本当に凄い。このサークルは他の同人誌の装丁も毎回凝っている

小説の表紙

二次創作小説同人誌は、とにかく買いづらい。長編だと読み切れるかどうかもわからないし、現地の試し読みで判断するのも難しい。ので、基本的に決め手はサークル買いかジャケ買いになる。 となると、難しいのはサークル側だ。サークル買いはともかく、ジャケ買いを狙う場合は、表紙で初見の人を惹きつける必要があるし、内容もある程度想像つかないといけない。その結果、二次創作小説同人誌は求心力の高いイラストレーターに依頼できたもん勝ちというような状態になっている気がする。もちろん、同人誌頒布は勝ち負けではないのだけど(小説同人誌なんて買ったところで大した部数じゃなさそうだし)。

つくったもの

ダールフライとかぼすのチキンティッカ。ダールフライは初めて作ったけれど、めちゃくちゃうまい!! ただ、豆を一時間煮込むのはかなり時間を食う。圧力鍋があるといいんだろうな~。

よかったもの

装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術

東京都庭園美術館の展覧会。アール・デコの展覧会のつもりで行ったら、旧朝香宮邸(つまり庭園美術館自体)の展示だった。とはいえ肩透かし感は全くなく、室内の様々なデザインを解説付きで眺められて十分満足。庭園美術館には何度も行っているはずなのに、いざ解説されると「ここってこんなものあったっけ!?」という新鮮な驚きがある。 アール・ヌーヴォーはかなり人気なのに、アール・デコの展覧会はめったに見ない気がする。なぜなんだろう?