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近道

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花初そたい
花初そたい

雑記

ブートレグ

ライブ前に下北沢のディスクユニオンに寄った。適当に見つつ、恒例の謎ブートレグでも買って帰るか……と思って手に取ったのは「21st Century Schizoid Man」だけをテイク違いで5曲収録したKing CrimsonのCD。こんなもん絶対ブートレグだろ! と思って買ったが、後で調べたら一応Virginから出ていたらしい。EARTHBOUNDやUSAのテイクも入っているので、聴き比べに便利です。あとジャケットがめちゃくちゃキモい。

音響兵器

kurayamisakaの時は何も考えずスピーカーの真ん前に陣取ってしまい、死ぬかと思った。特定の音域が鳴ると鼓膜がヤバい感じで共振しているのがわかるし、終盤に向けて轟音が高まっていくとだんだん三半規管もやられてきたのか頭を振るたびに意識が飛びそうになった。スタングレネードは大音量で見当識を失わせる、という話を思い出しもした。いくらデカい音が好きとはいえ、限度がある。適切な距離感を心がけたい。

つくったもの

特になし。

よかったもの

Now 2 -近道1周年記念公演-

ライブハウス下北沢近道の一周年記念公演。SuiseiNoboAz / paionia / kurayamisakaというフォロワー大集合な布陣。近道には初めて入ったが、綺麗で名物らしいお茶割りもうまい。けれど、トイレが2個室しかないのと通路が狭すぎるのはかなり厳しかった。音響もこもりがちで微妙。SOLDになるような人数で来る箱ではなさそうだ。 kurayamisakaは思ったよりだいぶライブバンドだった! ギターもベースも弾きまくり、所狭しと(実際狭かったのだが)暴れ回る。かなりパワフルなパフォーマンスだったし、特にベースは顔で弾く感じがかなり良かった。あんなに気持ちよさそうに弾く人はなかなか見ない。シューゲイザーマナーの空間を埋め尽くすようなノイズも、オルタナのキレもあった「curtain call」がハイライト。 paioniaはbetcover!!との対バンに続き2回目だったが、今回はめちゃくちゃ食らった!! 言葉をその場で絞り出すように歌うボーカルに次第に呑まれていき、「跡形」では歌詞に食らって泣きそうになってしまった。歌詞にまとまらない感情をそのまま叩きつけるようなギターソロもカッコよく、それを押し上げるベースとドラムもそれぞれ良い。小さい箱で、距離が近かったのも良かったと思う。小さい箱で見られる機会があるならまた見たい。 SuiseiNoboAzはさすが。出てきた時は「あれ? 石原さん、なんだか物理的にも雰囲気も丸くなったか……?」と思ったものの、口を開けばいつもの節という感じ。セトリも自己紹介じみた人気曲セットという感じだったし、新曲はかなりかっこよかったしで言うことなし。真髄はワンマンだとは思うが、対バンに出てきた時の「魅せてくれる」という安心感がすごいバンドだ。「亡霊に遭ひし事」はシャウトも混じり凶悪になったアレンジが良かった上に、その「新しいヒップホップを作ろうと思ったら怖い話になった」という成り立ちが次の「3020」に繋がっているのも良かった。「新しい音楽」がこれからもどんどん生まれていくのだろう、という希望をその姿勢をもって信頼させてくれるセトリ。「PIKA」をやった上でアンコールに「それから」というのも良かった。

爆音で殺した退屈や 星空が語る遠い街 俺たちはあの日の俺たちと 抱きしめ合える日を夢見てる (跡形 / paionia)