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異物感

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花初そたい
花初そたい

雑記

胃カメラ

朝9時から胃カメラを受けに病院へ。到着すると既に人がわんさかおり、すべてのステップでやたら待たされる。これが大病院……かかりつけ医制度って大事なんだな。 結局、胃カメラを受けたのは10時半すぎ。喉に麻酔のスプレーを吹かれると、口を閉じないようにするマウスピースを噛まされ、いざ胃カメラへ。医師と看護師の二人体制で何やら物々しい雰囲気。落ち着くために電気を消すのもむしろ怖い。 喉の狭いところを通る時にウエッとなるかもしれません、という説明が事前になされており、そこはまあ確かに吐きそうになりながら乗り越えたのだけど……それ以降も、胃へ太いカメラが入っていく異物感がすごい! 胃を拡げるための空気は痛いし、「胃のひだの中を見ますからね~」といって胃壁に押し当てられる感じも痛い。食堂に繋がった胃の存在を、痛みを通して実感する。検査は10分くらい、と言われて「ふ~ん、そんなもんなんだ」と拍子抜けした自分の肩を揺さぶりたいくらい、ずっと涙目で早く終われ、早く終われと念じ続ける羽目になった。もう二度とやりたくねえ。 検査では医師が「えらいですね、よく我慢してますね」と声をかけ続け、看護師が背中を撫で続けるというそういうプレイみたいな状態だったが、最中はしんどすぎてそれを意識することすらできなかった。鎮静剤で夢うつつ状態のまま検査を受けることもできるらしいので、次はそうしようかなあ。 どうも軽い慢性胃炎で、所見はなさそうだということだが、詳しい結果は一週間後くらいにかかりつけ医のところに郵送されてくるらしい。直接送ってくれればいいのに。

クレーマー

内科の診断を待っている間、隣に座っていた初老の男性がずっと「あなたの態度はひどすぎます」「病院に後で報告させてもらいます」などとネチネチ看護師を責め続けていた。見かねた隣の人が止めに入った結果、その人は「気分が悪いので帰ります」と席を立ってしまい、看護師が引き止めに行く羽目になっていた。この病院はあまりGoogle mapの口コミがよくなかったのだが、口コミを書いているのはおおむねこのような層なのだろうし、ネットの口コミを参考にしすぎるのも考えものだな。何より看護師は大変な仕事だ。不健康な人間なんて大抵他人に優しくないだろうし。

つくったもの

特になし。昨日作ったブロッコリーと鶏むねとえのきの炒め物を食べた。えのきがめちゃくちゃ歯に挟まる。

よかったもの

カート・ヴォネガット『スローターハウス5』

読み終わった。これ、なんの話~?(月岡恋鐘)と思いながら読み進めていたが、作者の半自伝だという話を見て合点がいった。しかし、戦争の話を書くのに痙攣的時間旅行者を主人公にしようと思ったのはどういう発想なんだろう? 死の諧謔的なテンポ感に惹かれる。そういうものだ。