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緊急包装

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花初そたい
花初そたい

雑記

アガる包装

今日は月一で実施しているオタク読書会だった。読書会の本を買い忘れていたことに気付いたのが今週頭で、急いで調べてみるもAmazonや楽天に在庫がない。慌てて他をあたっていると、マルジナリア書店というところがなんと送料無料で取り扱っていることに気付いた。これは! と思って即購入。Amazonとかよりはさすがに遅い発送にやきもきしたが、無事に昨日届いた。 投函された袋を開けてみると、出てきたのは画像のように包まれた本。か、かっこい~! 送料無料なのにここまでしてもらっていいんですかという感じ。購入って体験だよなあということを久々に思い出した。これからはどうしてものことがなければ本はAmazon以外で買おう。

つくったもの

先日釣りに行ったときに港近くでマグロの頭身(そういう部位らしい)を買った。それの刺身と竜田揚げ。 頭身は筋が多いが脂も多いという話で、実際そんな感じだった。筋は熱を入れると気にならなくなるので、竜田揚げの方がおいしかった。次買ったら全部竜田揚げにしよう。

よかったもの

安堂ホセ『迷彩色の男』

読書会課題図書。芥川賞候補作サイズなのでサクッと読み終わった。 前作『ジャクソンひとり』とはうってかわって、一歩引いた印象の一人称視点。一段落は短いが、その分立ち止まりながら進んでいるような重さを感じる。語り手は当事者でありながらもあまり感情が出てこない、あるいは鬱々とした感じも受けるのだけど、これは執拗なまでの情景描写が紙幅を取っているせいもあるかもしれない。「情報を抑制する必要がある」という都合が語り手のパーソナリティにまで漏れているのかもしれないが、さすがにそんなことはないか。 ラストは前作ほどではないものの畳み損ねている印象。ああなる、というかああいう行動を起こすことに自分で納得する理屈がよくわからない。やられることを想像していたから、といえばそうなのだけど、だとしたらこれは終わりない連鎖の話なんだろうか? 装丁がかっこいいが、読み終わってみるとこれはミスリードでは?という気もする。全然迷彩色じゃないし。最初はこの装丁の印象が強すぎて「極彩色の男」だと思いこんでいたが、読書会のメンバーも同じことを言っていた。