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キラキラの灰

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花初そたい
花初そたい

雑記

キラキラの灰

リーガルリリーの新譜はどの曲もかなり好きなのだけど、中でも一番好きなのが「キラキラの灰」。無骨ながらきらびやかなテレキャスの魅力全開のリフの時点ですばらしいし、「今まで僕が作り上げてきた魔法よ しっかりしてよ」という冒頭の歌詞だけでもグッと来る。「ふらふらの両足を蹴っ飛ばした」という運動の開始をイメージさせる歌詞から明らかにダンスビートが似合うサビに突っ込むのも気持ちいいし、意外とドラムが焦らしてくるのもいい。そして「意外とダンスビートらしいダンスビートを叩かない」という違和感は夜空へ飛び立つイメージのCメロの後、満を辞して叩かれるディスコビートで解放される。最高~~~! いま言語化できる部分はこのくらいだが、一番食らっているのはサビのメロディと歌詞で、この曲を聴くと毎回涙ぐんでしまう。今回のライブでも普通に泣いていたのだが、「周りも全員泣いとるやろうな~」と思って見渡したら全く誰も泣いてなくてビックリした。なんなら「ムーンライトリバース」の時は結構な人が泣いていた。えっ、マジで……?

バラ泣き

漏れの涙腺に来る曲はだいたい真っ直ぐメロディがいいオルタナロックで、バラードとかで泣くことは全く無い。のだけど、確かに「泣く曲」といえばバラードのイメージがある。なんだか半分冗談だと思ってたけど、本当にバラードで泣く人って多いのか……

イメソン予備軍

「キラキラの灰」を聴いた時は泣くのと同時に「これ黛冬優子さんのイメソンすぎるだろ」と思っている。正確に言えば、【ア・冬優子イズム】の次に来るであろう「ふゆ」の話のイメソン。まだシナリオが出ていないのにイメソンというのも変な話だけど、でもわかりますよね。私なにか間違ったこと言ってますか? 絶対イメソンですよね?

つくったもの

特になし。

よかったもの

cell,core 2024@Zepp DiverCity

  • kurayamisaka ボーカルは流石に緊張してるな~と思ったのは一曲目だけで、二曲目からは驚いた。明らかに前見たときより歌がうまくなってる!!!以前は芯がない喉声だった気がするが、今日は芯と伸びがあり、しっかりニュアンスがついていた。音源より全然よかった。 楽器隊はZeppでも全然物怖じせずに暴れまわっていた。ベースなんて曲中にいったんベース置いて前まで跳びに行ってたし。そんなことできるんだ。知らん人の感想ツイに「竿隊は楽器をもらったワンちゃんだった」みたいなのがあったが、本当にそういう感じだった。ずっと暴れている。 PAも前よりかなりいい。音の分離がいいしバランスもよく、かなり聴きやすかった。箱のPAなんだろうか? ということで前よりかなりいい演奏ではあったのだけど、一方でまだZepp規模の広さに対応したステージングではないなとも思った。なんだか、後列まで届かせる感じではないというか、普通のライブハウスの規模に閉じている。次のワンマンはリキッドルームらしいが(すげえ!!!)、その規模がギリだろうなとも思う。今後経験を積んでからのステージングにも期待。

  • 橋本絵莉子 kurayamisakaの若々しさとは対照的に(というと失礼だが)、こちらはベテランの貫禄があった。声は最初から出ているし、複雑なリズムながら楽器隊も安定して上手い。MCで「緊張してます」とは言っていたものの、ドンと構えた余裕たっぷりのステージング。 いくら演奏が良くても、曲に食らうかどうかは別問題……だけど、最後の「私はパイロット」はマジで良かった。もたつくようなAメロから助走に入るBメロを経て、サビに入った瞬間スッと飛び立つ構成がカッコよすぎる。イメージはまさに夜の飛行機だ。キラーチューン。

  • リーガルリリー ライブを初めて見たのだけど、まずスリーピース(ドラムはサポートなので構成員は2人)なのに驚いたし、演奏が始まると楽器がうますぎてさらに驚いた。一曲目「1997」のベースの入りの時点で「こりゃ只事じゃないぞ」という感じ。ゴツい音のベースとざらついたテレキャス、パワフルなドラムががっぷり四つ、それでいて内輪に閉じず会場全体を射程に収めるすばらしい演奏だった。Zeppどころか、ドームでも行ける音じゃなかろうか。 新譜からだけではなく、バランスよく過去の曲も聴けたが、過去の曲は今の演奏にアップデートされているように感じたし、その上で今の曲の方が圧倒的に好み。上でも書いたが、「キラキラの灰」マジでいい曲すぎる。あと「60W」もかなり食らった。