ストラテジー
雑記
でかいスーパー
今の家に住んでもう2年ほどが経つのだけど、今日始めて家から駅と逆方向に行ったところにそれなりにデカいスーパーがあることに気がついた。駅と逆方向に行くことなんてほぼないし、家からは隠れて見えないので、全然気付かなかった…… 別に安いというわけではないが、魚関係が異様に充実していた。ブリやアジなど定番の魚はちゃんと新鮮で安いし、かすべとかきびなごの刺身まであった。魚はここに買いに来るべきだな~。
ベスト
今年聴いたもののベスト10を決めるべく、聴き直し期間に入っている。今年はあんまり食らった新譜がなかったし、そもそも量を聴かなかったので、ベストを選ぶのも苦労するだろうな~と思っていた。けど、そもそも繰り返し聴いたアルバムが少ないせいで、案外すんなり決まりそう。でも、新譜の量を聴いてない人が出すベスト記事に何か意味があるんですか?という疑問もある。いいんです、自分の振り返りのためだから……
つくったもの
みぞれ鍋。大根おろしを大根半本分おろすことを考えるだけで気が狂いそうだけど、もらったフードプロセッサーに食材おろしモードがあったのでやってみた。楽だしちゃんとうまい!
よかったもの
佐藤亜紀『小説のストラテジー』
読み終わった。なんか10月から読んでたらしい。時間かかりすぎでワロタ。 めちゃくちゃ良い本でした。決して読みにくいというわけではなく、むしろこれ動画でやったら絶対炎上するだろみたいな挑戦的な語り口にどんどん引き込まれてしまう。それでいて、不意にめちゃくちゃアツい信念の話をぶち上げてくる。
芸術は、日常的な知覚と認識の域を踏み越えるところに始まります。日常的には、映画館のロビーで待っている人々が何色の服を着ているのかを問題にする必要はありません。ただし、『カナの婚礼』を目で貪るには、擦れた赤とのコントラストで浮かび上がる緑色の鮮やかさを感じながら、奥に向って目で追って行かなければならない。電話の呼び出し音が三度上がろうが五度下がろうが認識する必要はまるでありません。ただし音楽において、ある旋律が三度下でもう一度繰り返されて生じる感覚を味わうには、その三度を、言葉では指摘できなくとも協和する音として感じる必要がある。言語も同じです。伝達だけを目標とするならどれほど下手糞な――たとえば同じ単語を繰り返し続けて誤解の余地は確かにないがどうにも鈍重な文章でも、内容が汲めれば構わない、ということになるでしょうが、詩や小説で重要なのは、語が伝達する意味以上に、伝達の身振りを取りながら展開される形の狙うものを見て取ることです。
特にディエーゲーシスとミメーシスのあたりは、今まで漠然と知りたいと思っていた「文体」の機能に関する話がじっくりとされていてめちゃくちゃ勉強になった。そう、三幕構成だのSAVE THE CATだのじゃなくて、こういう話が読みたかったんですよね…… 文章を読む・書く人にとってはかなりオススメの一冊。