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2024ベストソング

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花初そたい
花初そたい

2024ベストソング

はてブに残すほどでもないので日記で。順不同です。

  • 美波、月村手毬「Luna say maybe」 ストリングスが鳴り響く豪華なオーケストレーションに息継ぎまではっきり聴こえるクリアなボーカルミックス、圧倒的な歌唱力がないと成立しえない楽曲を圧倒的な歌唱力でねじ伏せているカッコよさ。2024年どころか2020年代の名曲ですよこれは。

  • 長谷川白紙、篠澤広「光景」 ストリングス・ホーンアレンジにArthur Verocaiを迎えたサンバ。篠澤広の一曲目にこの祝祭と祈りの曲を持ってくる、という文脈も含めて食らいまくってしまう。完璧な二次創作だ(二次創作ではない)。篠澤広の曲では「メクルメ」も好きなのだけど、食らうのはこっち。

  • The Lemon Twigs「The Golden Years」 いなたいどころではないMVも含めて、時代錯誤感のすさまじい、それでいてあまりにもエバーグリーンな60'sポップ。The Lemon Twigsはアルバムを年間ベストに入れようか迷ったけど、やはりアルバム一曲目のこれが凄すぎるのでベストソングで。

  • Geordie Greep「Holy, Holy」 これも年間ベストアルバムと迷ったやつ。リオデジャネイロで録音したというブラジル風のビートにメロウすぎる歌が乗ったかと思えば、切りつけるようなリフが復活したり、ピアノと共に登りつめていったりと、狂人の演説よろしく独善的に表情を変えまくる一曲。Black Midi時代よりも整理され、原義通りの「Black Midi」感がなくなったことで、余計狂人感が増した気もする。アルバムについてPitchforkが「すげーけど一時間聴くのはしんどい」と評をつけていたが、そうだね……と思いました。

  • PK Shampoo「天使になるかもしれない」 今年出たEPより。金属が伸縮するような音のギターリフだけでもうアア~となってしまう。ずっと酔っ払いが泣きながら喋ってるような自己陶酔的なエモさとやかましさがあるバンドだけど、今回はさらに叫びながら走り回るような感じも加わっていい感じ(褒めてるのか?)。ヤマトパンクスがラマルキストだとは思わなかった。 EPのラスト、「ひとつの曲ができるまで」の一節は今年二次創作小説を書いているあいだずっと頭の中で流れていた。

「同じことばっかり歌ってるね(笑)」って 当たり前やろ全部俺が歌ってんねん! (「ひとつの曲ができるまで」)

  • Base Ball Bear「ランドリー」 あまりにも具体的すぎる冒頭からもう良い。シロクマの動画か~。ずっと生活の話をしているのに、サビになって突然今に影を落とす過去の悲しみを振り返る構成も綺麗。MVが思い浮かぶような一曲。EPの中でもこの曲だけやたら気に入ってしまい、よく聴いた。

  • kurayamisaka「jitensha」 特にライブでは文句なしのキラーチューン。今年はアルバムこそ出なかったけど、kurayamisakaの年だった。1月には下北沢近道とかでライブ観てたのに、年末にはリーガルリリーとZepp DiverCityで演ってるんだもんな。ドリームすぎるぜ。

  • ハローキティ, なるみや, 原口沙輔「ポップコーン!!」 いつも通りごった煮にしつつもあくまで原口沙輔なりの「ポップ」を志向し、歌詞にまで入れ込むその素直なひたむきさに食らってしまう。陰のある曲の印象が強いなるみやを起用した上でその姿勢なのもいい。

  • Disclosure「She’s Gone, Dance On」 アルバムこそ出なかったが、最近のDisclosureやっぱすき家……クラシックかつカラッと爽やかでゴリゴリに上がるハウス。こういう曲はなんぼあってもいい。

  • キンモクセイ「君のくしゃみ」 新譜より。商業的な恋愛ソングを「誰も歳を取らない恋の歌」と切り捨て、歳を取っていく・歳を取った二人の恋愛を歌う名曲。その思いを「君のくしゃみが好き」というあまりにも具体的な事象にまで落とし込むのがいい。