0人の怒れるオタク
雑記
何が嫌いかで自分を語れ
ツイッターではみんな嫌いなものの話をしない。自分の好きなものを貶されるといい気はしないし(本来自分の好きなものを誰がどう思おうと関係ないのだが)、不要な争いは避けるのがインターネットのコツ……なのだけど、人の嫌いなものの話、聞きてえよなあ~~~~!! 「和解できない名盤」みたいな語り方を見かけたときは「オッ、うまくやったな」と思ったのだけど、でも和解できないことと嫌いなことってまた違う気がする。「和解できない名盤」には「いずれ和解したい」という歩み寄りの姿勢があるけど、「嫌い」にはないもんな。ちょっと前はTLにも嫌いなものの話をするオタクはいた。特に顔CPをやるオタクにブチギレたり公式広報や展開の雑さに文句をつけたりするオタクが掃いて捨てるほどいたものだけど、みんな数年も経つとどこかへ消えてしまった。長い間同じジャンルにいると、怒る人っていなくなっていくんだよなあ。俺寂しいよ。
怒りの総量
怒れるオタクがいなくなっていったのは、X(そういうSNSがある)に怒りが充満しているせいもあるんだろうな。全然共感できない話題でブチギレている人を見ると冷静になってしまう、みたいなこともあるし、キレた誰かに絡まれても敵わないし。まだ怒ってる人が少ないSNSのほうが新鮮にキレられるのかもしれない。
嫌いなもの:なし
自分のことを省みると、最近「嫌い」とまで思ったものはほとんどない。かつてはしょうもない二次創作にキレ散らかしていたはずなのだけど、本当にしょうもない作者は大方ブロックしてしまったし、即売会でも最近は基本サークル買いしてるし。 でもしょうもない二次創作にブチギレて「絶対に殺す」「俺の答えはこれや」と二次創作を投げつける形が一番創作意欲が湧くので、本当はちゃんと石をひっくり返して回らないといけないんですよね。やるか~。
つくったもの
七草粥、香川県風お雑煮。七草粥は市販のパックで簡単に作れる。パックは時節のものらしく高い。 香川県風のお雑煮は白だしベースの汁であんこ入りの餅を煮たもので、おいしそうなので作ってみた。おいしいにはおいしいけど、別に想像は超えてこないというか、これなら白味噌を塗って焼いた方がうまい気もする。地域の文化によるものなので勝手に外野が作ってやいやい言うには取りこぼすものが多いのだろうけど。
よくなかったもの
逆に最近あんまりハマらなかったものについて書こうかな。
宮島未奈『成瀬は天下を取りに行く』
- 本屋大賞を獲る前に読んだが、それから話題になるたびに「何がそんなにおもろいん?」と首を傾げている。
- シンプルに成瀬にあまりハマっていないのが大きい。なんか中途半端というか、常に等身大の目標しか掲げていないのでどのへんが痛快なのかわからないし、「天下を取りに行く」わけでもないじゃん、と思ってしまう。パンチが弱い。
- 大津に馴染みがあったらまた違うのかもしれない。
柴田勝家『走馬灯のセトリは考えておいて』
- 登場人物の軽さや、インターネットっぽいノリの直球さにノレない短編が多かった。
- 過去を舞台にした与太話はだいたい面白いので、柴田勝家に関してはそういうの以外読まなくていいかもしれない。
万城目学『八月の御所グラウンド』
- 万城目学の作品は「この場所ならこういう歴史やこういう不思議があってもおかしくはない」と思わされるワクワク感が好きなのだけど、今回はあまり感じなかった。短いからかもしれない。
- 直木賞は功労賞的な意味合いもあって、受賞作が必ずしも傑作ではないということを思い出した。
トゲナシトゲアリ『棘ナシ』
- トゲナシトゲアリの曲、全体的にピンと来ていない。ボーカルは好きなんだけど。
- なんででしょうね。キーボードの使い方が好みじゃない気はする。
学園アイドルマスター
- 最初は「これってStSじゃん!」と思っていたけど、全然StSではなかった。StSの良いところは自分の腕以外にスケールする要素がないことなのに、周回によって強いカードが解禁されることに気付いてやる気が失せた。
- ゲームの欠点を押してもやりたくなるほどシナリオに魅力があればいいのだが、自分にとってはそうでもなかった。
- ソシャゲの形式でスポ根ものを読むのはかなりつらい。本当は肉汁がしたたるハンバーガーが食いたいのにマク◯ナルドに通されたような気分になる。
- 曲は気に入っているので曲だけ聴いています。
アニメ「アイドルマスターシャイニーカラーズ」
- 義務感ゆえに完走した。
- 視聴が苦痛だった。これはハマらなかったというよりは明確に嫌い。
- とにかくテンポがかったるい。一言発しては黙り、空を見上げ……みたいなシーンだけでなく、全ての会話の間がもどかしい。
- 緩急も動きもない演出とカメラワークも相まって、とにかく引き込まれない。
- enza版を下敷きにした回も、2期2話以外全く楽しめなかった。演出でスポイルされているように感じるし、原作から抜き出す部分に思想の違いを感じるというか、「その話からそこ抜いたらどうしようもなくない?」みたいなケースが多かった。
- でもこれに関しては大体のアニメ化でキレているので、単純に漏れが原作厨すぎるだけかも。