【ネタバレあり】ジークアクス
雑記
良い値段
朝ジークアクスを見に行って、友達とボドゲをやって、新年会をやって帰ってきた。 新年会の店がかなりよかった。結構いいお値段の店だったのだけど、お値段なりにかなりうまい魚が食べられた。仙台で食った寿司より全然うまい。「東京で魚食ってもさア……」という向きはあるだろうけど、どんなジャンルでも店を選んでそれなりの金を出せばかなりいいものが食べられるのが首都圏のいいところだなあ。逆に言えば、それなりの金を出さないとマジでどうしようもないものが出てきがちという悲しさもあるが。
自己開示
飲んでいるなかで「あんまり語りたくないほど好きな作品・キャラについて話そう」という流れになった。すると、普段の傾向からはあんまり想定がつかないものがポロポロ出てきて面白かった。なんかこういうのって一番味するかもしれんね。結構オタクは「好きだから話す」と「好きすぎて話さない」が分離されている傾向にあり、その両者はあまり共通項がないことも多い気がする(大きい主語)。
シャニマスのオタク
そういう話をするなかで、漏れが知らなかったある作品のキャラについて、友達が伝わりやすいように「シャニマスでいうと八宮めぐるみたいなキャラ」と言ってくれたことがあった。それに対して漏れが「八宮めぐるさんみたいなキャラってどの要素のことを指して言ってるんですか?」と訊いたところ、めちゃくちゃ「出たよ」「やっぱシャニマスのオタクってこういうとこあるよな」とうんざりされた。言い訳のしようもないのですが……でもその姿勢は譲れないじゃん!? 結局、「アイマスの信号機ユニットでいうところの黄色が受け持つことの多い、元気で明るいキャラの類型を指して言ったのだが、もちろん八宮めぐるにはそれ以外の側面があるだろうから、そういう要素の話をしていると思って聞いてくれ」とだいぶ予防線を張られた。気を遣ってもらって本当にすまん。
つくったもの
特になし。
よかったもの
機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- なんかさあ……そんなことしていいの!?
- 前半の「Beginning」パートはほとんど「シン・ガンダム」、というか「シャアがガンダムを奪取していたらどうなっていたか」という二次創作だった。しかもかなりひとネタで突っ走るタイプの二次創作。
- もちろん尺の問題が大きいのだろうけど、シャアがかなり「二次創作のシャア」をやっていた。頭が切れて腕も立ち政治もできる「赤い彗星」! 辣腕とニュータイプ能力で戦況を切り開き、最後には基地の命運をかけた作戦をほぼ一人で任される!
- でもガンダムのシャアってそうじゃないですよね。やさぐれ、後悔し、ララァにずぶずぶになってしまう情けなさがあり、ニュータイプ能力でも主人公格には決して勝てない切なさがある。そしてそれでも人類のことと私欲をないまぜにしつつ政治をやりに戻る青臭い強さがある。
- そういうキャラクターの厚みや、そもそもガンダムって理不尽で悲しい戦争の話で、エースなんてのも結局ろくでもないもんだよな、という根本の部分を全て捨象したうえで、颯爽たるシャアのIFルートに仕立て上げたのがBeginningだったと思う。
- だからこそ、結構食らってしまった。あんな猛烈なリソースで二次創作そのものみたいな話をやられると、「やっぱ二次創作って楽しい~~~~!!!」みたいなテンションになってしまう。観たあと、かなり二次創作欲が上がった。
- シャリア・ブルとシャアのほとんどBLみたいな関係が生えたのも、ロジックが納得できて面白い。”ない”カップリングの二次創作ってのはやっぱここまでやってこそなんだよな。
- 後半は明らかに鶴巻・榎戸のノリでめちゃくちゃ嬉しかった。戦争の爪痕は残り、難民とそれ以外での格差が残り、その中では恵まれている立場の主人公。でも日々はどこか偽物っぽく、退屈で……という建付けの時点でもう良い。フリクリはロックだったが、今回はかなり現代ヒップホップだ。ゲットーのヒップホップではないが、ストリートの。曲は全然ヒップホップじゃないが。
- フリクリオルタナのマジでクソダサいラップパートってこれの伏線だったんかなあ。
- しかし、こういう展開にするなら、改札を飛び越えてくるのはシュウジなのが普通じゃなかろうか。グラフィティを書いている途中で追われていたとかが自然だし、別にテム・レイの回路みたいなのを持っていてもおかしくはないし。それでもニャアンを噛ませてきたということは……マチュとニャアンを”やる”ということでよろしいか。
- マチュの「振りやがった」的なシーン、大好きすぎる。漏れはフリクリ4話のバットを振るシークエンスが一番好きなオタク……
- まだまだ書きたいことはある。だってこんなん観たひと以外に感想話せないし。でも、明日も早いのでもう寝ます。