フック


雑記
フック
今年に入ってから、まだ手癖のマフィアパロくらいしかまともにオタク文を書いていない。主にゲームのやりすぎですね。 オタク文を書くときって、だいたい「このアイドルのこういう面について書こう」「この組み合わせで書こう」「この曲をイメソンとして書こう」みたいなところから始まり、なんとなくどういう話にするか考えるわけだけど、その「何をしたいか」から「どういう話にするか」を起こすのが一番難しい気がする。 なにかフックというか、気になるような・欲を言えばその話を象徴するようなモノや出来事がないと短編にはならないわけだけど(もちろん保坂和志的な「何も起きない話」というのもあるのだけど、短編はある程度キメがないと面白くない気がする)、それを思いつくのが難しい。なんなら、今まで一度も思いついたことない気がする。SFとかやる人はすごいよなあ。それで食ってるようなもんだもんな(そうか?)。 最近読んだなかでは、negipoさんのかえしゅうSSがめちゃくちゃよかった。
周子ちゃんの明るいこたえに、舌がかたち作りかけたいくつかの言葉は、どこにもあらわれずに喉の奥に飲み込まれていった。私はぱちぱちと何度か瞬きをした。彼女と私の間に、ひどく薄い布のような、しかしけして破ることのできない膜があるような気がしたのだ。何も言えなくなってしまって窓の外を見やり、そして私は「あっ」と声を上げた。芝生に佇んでいたはずのねこが、目の前で空高く舞い上がり、やがて雲一つない青空の小さな点となったのだ。 「飛びねこだ」と私は呟いた。 「コンビニ袋」と周子ちゃんがそっと訂正した。 (negipo『飛びねこ』)
いいよな~~。「飛びねこ」って単語の時点でもういい。こういうフックになる要素やストーリー、みんなどうやって思いついてるんだろう。
つくったもの
寝かせていたウッカリカサゴの清蒸(チンジョン)。根魚はこれで食うのが一番うまい。残ったタレはあんかけにして明日天津飯にでもしようかな。