好きなシャニマスのSS 10選


先日「自分が好きなものがもっと読まれて欲しいならせめて紹介したほうがいい」というような話をした気もするので、漏れの好きなシャニマスSSを紹介します。 完全に今の趣味と好みによる選出です。
好きなSS10選
黒居四季「きみよどうか幸福であれ」
シャニマスのSSで一番影響を受けたのはこれかもしれない。ずっと綺麗な文とシーンが続く。辿り着くラストシーンはひときわ美しい。これを最初期に読めなかったらシャニマスのSSを漁ろうとは思わなかったであろう一作。
where「life's like this」
氏のSSは全部好き。なのだけど、シャニマスのSSとしてはこれが一番カッコいい気がする。当時のシャニマスを思わせるような、日常の些細な悲しみと「それでも」という肯定が輝く作品。
阿部「汚泥に沈んだぼくらのまちに、桑山千雪がやってきた!」
タイトルの時点で凄味があるし、本文を読むとディテールにますます食らってしまう。ディテールというか、おそらくほとんど実体験なんだろうけど。アイドルという存在についても、二次創作小説についても、考えてみたときにふと頭に浮かぶ作品。
水門2215「あいつの家」
一番嫌なパラコレ。続き物の三作目なのだけど、これが本当に嫌で好き。芹沢あさひさんは常に決定的な毀損の可能性とともにあるキャラクターだと思っているので、こういう話が一番似合う……でも嫌だ~。
一号「凛世彩響物語」
本当にひどい。でもすごい。小説で笑わせるって相当大変な気がするんだけど、これはかなり笑ってしまった。むしろやかましいくらいコミュのネタが入っているのもいい。ハチャメチャをやりつつ変なところで筋を通そうとしているのが一番面白いですからね。
ふたと「火炎を飼う」
最近シャニマス文学・人文書合同で氏の作品を読み、「こんなに凄いものを書く人がいたのか!?」と衝撃を受けた。そのまま同氏の他作品をいくつか読んだところ、どれも物凄い。中でも伝奇っぽいこの話が今のところ一番気に入っています。
白山胡蘿蔔「スルツェイ」
People In The Boxの二次創作としてもシャニマスの二次創作としてもすごく好き。残酷で悲惨だけど透き通った美しさがある気がする。冒頭でがっつり掴まれるのもいい。このシーンが書けた時点で七割くらい勝っている気がする。
negipo「息吹」
氏のSSはいろいろな感情をぐるぐるかき回していたら最後にふと純粋なものが残る、みたいな風情がある。この作品はそれがよく出ている気がする。あさふゆには激しい感情のうごきが似合うというのもある。
藤谷光「だんだん」
言葉と生活に真摯だし、言葉と生活に真摯な人に真摯な作品。イルミネルームシェアもの随一の傑作。同氏の作品はのぞみぞのやつも好きです。それもルームシェアもの。
アンネ「サンシュユ」
ひなまどルームシェアエッセイ集、全部いい。二人だけやノクチルだけの話もいいけど、283プロの他メンバーが関わる話があるのが嬉しい。それにしても、ルームシェアの話が続いてしまったな。無類のルームシェア好きか?