Top.Blog.Novel.

バングラデシュの味

Cover Image for バングラデシュの味
花初そたい
花初そたい

雑記

バングラデシュの味

今日は特に用事がなかったので、ふと思い立ってバングラデシュ家庭料理の店に行くことにした。 新大久保はすごい人で、大通りは韓国コスメ店や10円パンの前で立ち止まる人々によって牛歩、裏通りに入れば制服の女子高生がTikTokを撮っている。その足元では轢かれたネズミがせんべい状に干上がっており、それを地元住民らしい韓国語を喋る子供がゲラゲラ笑いながらスマホで撮影している。ものすごい街だよここは。 しかしそんな喧騒から一歩離れ、目的の店に入ると、見事に眼鏡の丸い男女しかいない。各々イヤホンをしたり、エッセイを読んだりしている。やっぱ馴染みのない海外料理を求める層ってこんな感じなのか。漏れも全く同じではあるのだが…… 頼んだのは「めっちゃくちゃ大きいカトル魚ブナ」。輪切りになっているのだけど、それでも確かにデカい。ブリのような繊維感なのだけど、そこまで脂は強くなく、川魚特有の香りもほんのりとする。しかしパクチーとレモンのおかげでクセはほとんど気にならず、おいしく食べられた。ユザーンのレシピではサバやサワラなんかを使っていて、「なんで川魚なのに青魚で代用するんだろう」と思っていたけど、確かにこれは青魚っぽいかもしれない。 付け合せのボッタもおいしかった。これはユザーンのレシピをもとに自分で作ったものとそう遠くない味でうれしい。作るのが結構ダルいので、外で食べられたら嬉しいことには変わりないのだけど。

バングラデシュでない味

食後にはTwitterにも上げた通り全くわからないメニューの中から(なんでもバングラデシュはミスティという牛乳と柑橘を煮詰めて作る白いスイーツが多いらしく、味は違っても見た目がだいたい同じになってしまうらしい)、ミシュティドイを頼んだ。カラメルのような甘みと濃厚さがあるヨーグルト系のスイーツでかなり美味しいが、思ったほど甘くない。後から店のインタビュー記事を読むと、どうも日本人に合わせてあまり甘くない形に調節しているようだった。 せっかくなら本場の情け容赦なく甘いスイーツも食べたいな。やっぱ流石に引かれるんだろうか。

ツーリスト

海外の料理を食べてなんとなく文化を知った気になると、「でも行ってないじゃん」という引け目を感じてしまうのだけど、よく考えたら多少行ったところで外様には変わりないのだし、別にいい気もする。 でもバングラデシュは一回行ってみたいな~。比較的治安もいいらしいし。もう行く機会はなさそうだけど。

つくったもの

せり鍋。せりが安かったので憧れていたせり鍋を作る!と意気込んで買ったのだが、せり鍋には根が重要らしく、買ったせりには根がついていなかった。でも鍋はおいしかったです。〆の蕎麦もおいしかった。

よかったもの

ピザ焼きの研究報告と出会いとあゆみ 〜SAVIOR IN THE DARK〜 おもしろい。漏れもナンを焼いたことがあるのだけど、「店で買ったほうが全然うまいな」と思ったので粉物には凝らなかった。チャパティを作っていたらこのルートに入っていたのかもしれない。