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知らない服を作る

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花初そたい
花初そたい

雑記

着ない服作り

結婚式に出る予定ができたので、いよいよ観念して礼服を買うことにした。スーツセレクトとかで買っても全然いいのだが、せっかくなのでパターンオーダーを試してみることにする。 しかし、礼服なんて今までレンタルで済ませてきたので、知らない世界すぎて面白かった。オーダーするとなるとこだわりポイントがたくさんあるのだけど、どの仕様がどういう意味を持っているのか全くわからない。袖についたボタンを開けられるようにするか、と聞かれたときは意味がわからなかったので「そこ開けることあるんですか?」と聞いてしまったが、吊るしのスーツだと袖のボタンは基本開かないので、なんでも主に年配の人は「これはオーダーしたスーツだ」ということを示すためにあえて袖のボタンをひとつ開けていたりしたらしい。へ~。 生地選びも面白い経験だった。礼服の色は黒ければ黒いほどいいとされるらしく、生地を見比べると確かに高いものは明らかに黒い。しかし、どんな照明の下かで見え方が全然違ったりする。難しすぎるだろ。白が200色あるかはわからないが、黒は確かに200色以上ありそうだ。 結局、ちょっと予算オーバーの礼服を仕立ててもらうことになった。身体の特徴に応じてスーツを調整してくれるのがオーダーの利点らしいが、スーツセレクトの吊るしがぴったり合う体型なのでほとんどいじってもらうところがなかった。ちょっと勿体ない気もするが、いい経験ができたので嬉しい。

着たい服探し

近年は楽なのでデカい服ばかり着ているが、改めてスーツを着てみると「ちょっと気合が入る服もいいな」という気がしてくる。高い服というわけではなくて、どちらかというと精神的に・身体的に拘束があるような服というか。デカい服って文化的には「盗品なのでサイズが合っていない」とか「貧しいので成長を見越した服を買っておく」といった貧困層のやむにやまれぬ事情が背景にあるはずなので、オーダーメイドスーツとは真逆だ。 日常的にスーツを着るわけにもいかないので(いや全然着てもいいんだろうけど)、着てみたい服のジャンルを考えたが、特に思いつかない。ていうかみんなどんな服着てるんだ?

つくったもの

先週親にもらったチーズとパンを食べた。アルプスに住んでいるみたいだ。実際実家は日本アルプスの麓ではあるが。

よかったもの

坂口安吾『桜の森の満開の下・白痴』

読み終わった。最後まで女の話ばっかりだと思ったら、解説もそこから始まっていた。 怖すぎる女と奉仕する男を描くのに、マゾヒズムに対する陶酔がない点で谷崎とは違う、という解説を読んでなるほどねと思った。恋愛の話をずっとしている割には、なんだか相手との関係の中で共有する何かが生まれていくということがない気がする。常に相手は他者であって、理解や共感をすることはなくただただ自分の中で・相手の中で変化が完結する。それが最もわかりやすく表れているのが「白痴」であって、白痴相手の恋愛はほとんど自慰行為と変わらない。 なんか1冊読んだだけなのに作家論みたいなものまでぶち上げられるようになってお得だったな~(大学生までしか許されない発言)